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あれこれ書く予定。

2018年、俺のベスト漫画大賞:前編

あけましておめでとうございます。

ボーッとしてたら更新しないうちに年を越してしまいました。

2018年のベスト漫画対象、もちろん何にしようかずーっと考えておりました。

 

■俺のベスト漫画大賞の選考基準:

・年内(2018年)に1巻を発売した作品であること

苦悩の結果、最終候補まで残った作品は、以下の3作品でした。

 

■異能集団が異形の島でデスゲーム!
地獄楽 1 (ジャンプコミックス)
地獄楽 1 (ジャンプコミックス)
 
 

そういえばこれ、今年でした。もしかしたら本誌より勢いあるんじゃない? と思わざるを得ない「ジャンプ+」が、またもやスマッシュヒットを放ってくれました。異能を持った死刑囚たちが、異形の住まう島で不老不死の秘薬を探すデスゲームを始める!

と思ったら初っ端で登場人物の大半がリタイヤしてしまったり、メインの登場人物だと思っていた人があっさり居なくなったりと、何が起きるのかわからない緊張感が心地よい作品です。

最近ちょっと話のペースがゆるやかになってきているのに不安を感じなくもありませんが、ジャンプ系列では「鬼滅の刃」と並んで期待している作品です。がんばれ!

(「鬼滅の刃」も今年全巻読み返してめっちゃハマった作品の一つです)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

 

 

■日常に潜むミステリー&ハンドスピナー
制服ぬすまれた (flowers コミックス)
 

 2018年は、自分にとって衿沢世衣子を再発見した年でもありました。

以前から雑誌などでちょくちょく作品をお見かけすることもあったのですが、まとまったものを読んで「こんな才能を今まで見逃していたなんて!」と自らの不覚を呪ったものです。

上述の作品は各雑誌に掲載された短編を収録したもので、日常に潜むミステリ……というには軽すぎる、なんとも言えない脱力感が漂うナイスな作品集です。史上初のハンドスピナー漫画も収録されています。おもしろいよ。

一方で長編「うちのクラスの女子がヤバい」も非常におすすめです。最後まで読み切ったときの衝撃がヤバい(語彙)。石黒正数の「外天楼」を思い出しました。3巻までしかないので、とりあえず手にとってご覧いただくことをおすすめいたします。 

■弾けるような「ことば」の瑞々しさ
ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)

ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)

 

 「ほんとしんで」ではありません。美大に入学して、何故か俳句ゼミに配属されてしまった学生(たち)が、俳句と「ことば」の深淵に足を踏み入れていくという作品です。

こういった作品にありがちな「日常の問題を全部、●●が解決してくれる」(●●には、絵画とか料理とか、テーマが入ります)みたいな作品ではなく、マジで俳句とはどういうものなのかについて突っ込んでいくのが興味深い。なるほど俳句を題材にした漫画ってそういえばありませんでした。

以上3作品、どれをベストにしたのかについては……この次のエントリで書きます。