今年も、この時期がやってまいりました。
年間ベストまんが大賞を決める時期が。
■年間、俺のベストまんが大賞とは何か?
毎年、星の数ほど発売されるまんがの中から、「その年に1巻が発売された」作品の中から、特にこれはすごかった! 膝ピシャだった! 素晴らしかった! という作品を1つピックアップし、褒め称えるものです。
■これまでの「年間、俺のベストまんが大賞」
2014年 魔法使いの嫁
初回限定版 魔法使いの嫁 11 (BLADE COMICS SP)
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2019/03/09
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
2016年 かぐや様は告らせたい
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 12 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 赤坂アカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/12/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
2017年 映像研には手を出すな!
■で、2018年のベストまんが大賞ですが…
困ったことにこれが、なかなか該当する作品がないのです。
2017年のときはあれだけさんざん候補をあげて迷いに迷ったのですが。
「今年出た作品」という条件に絞り込もうとすると、難しい!
どれもこれも、2017年に出た作品だったり、大変おもしろいけど単行本が出るのが2019年だったりするのです。なんかタイミング悪い!
というわけで、大変前置きが長くなりましたが、今回は候補に入れたかったけど漏れた作品を、ここでは紹介させてください。
■候補に入れたかったけど漏れた作品たち
昨年、この作品のことを知らなかったのが大変悔やまれる作品。ただ、今年になって作中の登場人物の一人の内心が吐露されるに至って「大化け」した、と感じる作品でもあります。
おかげで自分は、ことあるごとに人に「読んで、これ読んで!」と叫んで回っております。いいから5巻まで読んで!
この作品の1巻がもし今年発売だったら、まちがいなくベストマンガ大賞に挙げていたでしょう。でも来年の2月発売なんですよ!
WEB上で大変話題になったので、読まれた方も多いと思います。キャラクターの魅力・輝きが大変すばらしい。どの登場人物も、かならず深層を持っているのが興味深いです。
WEBで全部読むことができます。
一度読み始めたら止まらなくなってしまうでしょうから、時間に余裕のあるときに読み始めることをオススメいたします。
2017年時点で読んでいなかったことが悔やまれる作品です。
動物の擬人化に留まらず、その性質、肉食動物と草食動物という埋められない種族の溝と、これを超えんとする友誼の物語を青春風味に味付けしておいしく頂けてしまいます。作者が板垣恵介の娘ってホントなのかな。
これも2017年なんですよね……。自分は2018年の冒頭にこれを読んでひっくり返りました。
作者は「町でうわさの天狗の子」の岩本ナオ。大事なことをセリフとか状況説明でベラベラ語らず、絵とストーリーの展開で持っていこうとするのが「ランドリオール」などにも似て大変素晴らしい作品です。何度でも読み返したくなってしまいます。
これも2017年……。昨年ってどれだけ豊作だったんだよ!? と思わず我が眼を疑います。自己主張が弱く人に流されやすい女性「凪」が、モラハラ彼氏に意を決して別れを告げて「お暇」な日々を過ごすうちに自分を取り戻していく……と思ったら、物凄い展開になっちゃって!? という目が離せなくなること請け合いな作品です。
これも2017年……。両親を事故で亡くした女の子が、小説家の叔母と共同生活を始めるというストーリーながら、ただのハートウォーミングストーリーにならないのがヤマシタトモコの凄いところ。「あなたのことを愛せないから」と堂々と制限され、各個の独立した人間として関わり合っていくという絶妙な距離感が面白いのなんの。
■書いてたらキリがなくなりそうなので……
いったんここで区切りとさせていただき、引き続き「今年1巻が発売された」すばらしく面白いまんがについて考えて、年末までに書きたいと思います。
え? 「天国大魔境」ですか?
あれはもう、「このマンガがすごい!」獲っちゃったからいいじゃないですか……
自分は自分のすすめられるベストを、おすすめしたいと思います。
ではまた。