ここのところ、毎週ジャンプを読むのが楽しみなのです。
なぜなら林快彦「魔々勇々」が掲載されているから。
見てくださいよ掲載開始号の表紙イラスト。一発で魅了されました。
(今んところこんな顔をするシーンは一個もないんだけど……)
王道の少年の成長譚!
圧倒的な画力、個性的なコマ割り、謎の多い世界観、先の読めない展開、魅力的なキャラクター(かわいいヒロイン)!
これを楽しみにせずしてどうするか。次に来るマンガ間違いなし!
……ただ世間的にはあんまりウケてないのか、毎週の掲載位置がドベ付近をウロウロしているので、毎週しこしことアンケートを送り続けています。
しかし一番の応援は単行本を購入すること。
まだ出ないのかいつ出るんだとやきもきしていたところ、ようやく発売されたので全力で購入。
みなさまにも面白さを分かっていただきたく全力で紹介していきたいと思います。
■強くなりたいと願う"勇者"コルレオの王道成長ストーリー
魔王と勇者が一対で存在する世界で、勇者として生まれたのに安穏と暮らす自らの存在意義を見いだせない少年コルレオ。
突如として訪れた異世界の勇者エヴァンに憧れを抱くものの、初めて遭遇する勇者と魔王のリアルな戦いの中で命を落とし、エヴァンの命を代償に復活を遂げ「勇者とは何であるか」を知る。
そして異世界からやってくる謎の存在に母の魔王マママ(このネーミングセンス…)を傷つけられ「強くなりたい」と強く願うようになるのであった。
どうですかこの王道っぷり。
ここんとこジャンプに限らず新しく始まる少年漫画はたいてい「才能/能力を持っているが事情によって隠している/目覚めていない」ばっかりだったので、コルレオの真っ直ぐさは非常にまぶしく映ります(とはいえ最近、「グリーングリーングリーンズ」も始まったので、この路線が増えるのはとてもうれしい)。
ここまでの話は試し読みできるので、まあとりあえず読んでみてくださいよ。
■圧倒的な画力と個性的なコマ割り
単純にめっちゃ絵がうまくて、読んでいて気持ちが良いというのはもちろんあるのですが、さらに、面白いのは非常にアクロバティックなコマ割りを用いるところ。
おわかりいただけるだろうか……?
こういった遊びの入れ方は手塚治虫の「火の鳥」のコマ割りを彷彿とさせますね。
ちょとと読みにくいという意見もあるようで、なんか現行の連載時点ではあまり用いられなくなっている風ではありますが、今後もこの個性は消さないでほしい……。
■かわいいヒロイン
彼女の存在がこのマンガの先々の楽しみを強力に牽引していると言って過言ではないでしょう。剛力の勇者エリシアちゃんです!
しかも彼女に初めて出会ったときのコルレオの反応が最高。
いいキモさだコルレオ! スメルズライクティーンスピリット!
なお彼女、かわいい見た目に反して、いろいろ「重い」ヒロインでもあります。
剛腕の勇者というだけあって、筋肉モリモリなので物理的にも重い(最高)。
そして、忘れちゃいけないのが大アイドル魔王ミネルヴァちゃん。
1巻の終了時点では出たばっかりではありますが、次第に彼女の魅力も爆発します。
今後どうなっていくのか本当に目が離せない…
最新話の段階ではもうひとり、ヒロインが登場していて、ひょっとしてこの路線でずっと行くのか……? いいぞもっとやれ。
今後も目が離せない「魔々勇々」を応援していきましょう。あなたもぜひ!
■林快彦先生は、読み切りもいいぞ!
ちなみに林快彦先生は、かの名作読み切り「へのへのもへじと棒人間とパンツ」の作者でもであります。
ジャンプ+読者なら、あああの作者か! と思う方も多いはず。
こっちも超名作なので、是非読んでください。
おすすめ!!